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よく遅刻をする子どもがいます。ピアノの先生のあなたは、今日こそは一言伝えようと思っています。さて、どう伝えますか?

伝え方例1

「時間に間に合うように来なさい」

「遅刻するならレッスンしませんよ。」

「いつも遅刻ばかりしてだめでしょ。」

この伝え方は全て、「あなた(よく遅刻をする子)」が主語になっています。

「あなたが、時間に間に合うように来なさい」

「あなたが、遅刻するならレッスンしませんよ。」

「あなたが、いつも遅刻ばかりしてだめでしょ」

という風になります。

こんな言い方をされると、言われた方は嫌な気分になりませんか?

悔い改めようという気持ちになるどころか、反発心を招いてしまいます。

伝え方例2

「●●ちゃんが時間に遅れると、レッスンの時間が短くなって、準備してきたことが全部伝えられなくて、残念だよ。」

主語を「あなた」から「わたし」にかえてみます。

「わたしは、●●ちゃんが時間に遅れると、レッスンの時間が短くなって、準備してきたことが全部伝えられなくて、残念だよ。」

となります。

いかがですか?こうやって伝えられると、じゃあ、自分はどうしたらいいのだろう?とちょっと考えてみたくなりませんか?

子どもの自尊心が傷つくこともないでしょう。